研究助成金申請書の書き方

研究助成金への申請書はどう書けばいいのでしょうか。

助成金をもらうためには、審査員に対して、自分の研究がいかに価値あるものかアピールしなければなりません。もっとも研究によって強調する部分は変わってくるので、最低限どのような内容を記載すべきかについて述べたいと思います。

たとえば森基金のように明確なフォーマットが定められていない場合には、以下の事項について書くと良いと思います。

1.研究の背景
(1)そのテーマを理解するために必要な前提知識
(2)どのような問題があるのか
(3)その問題を扱う重要性、研究する必要性は何か
(4)自分の研究が既存の学術分野のどこに位置付けられるのか
(5)先行研究ではどこまで明らかにされていて、どこが明らかにされていないのか

2.目的
(1)その研究で明らかにしたい一番大きな問いは何か
(2)具体的な調査目的は何か
※一番大きな問いを分解した問いが具体的な調査目的です。具体的な調査目的を一つ一つクリアしていくと、最終的に、一番大きな問いを明らかにできるように設計にします。

3.研究手法
(1)理論、仮説

理論を援用する場合、どのような理論を用いるのか
他の理論と比較して、なぜその理論でなければならないのか
その理論を援用すると、どのような理論仮説が成り立つのか

(2)データ

設定した問いを明らかにするために、どのようなデータを用いるのか。
※オリジナルなデータであればあるほど、よい研究になりますし、審査員も関心を持ってくれます。

(3)分析手法

理論・データを使って、どのように分析するのか。

4.期待される成果と意義
(1)この研究が予定通り進む地、どのような結論に至ると予想されるのか

(2)学術的な意義(たとえば既存の理論を発展させることができる、など)
(3)現実社会への意義(ある問題を解決することができる/直接的に問題は解決できなくても、解決に向けて何らかの貢献ができる)

5.なぜ研究費が必要か
2-(2)で設定した具体的な調査目的を達成するために、なぜ研究費が必要なのか具体的に書く。

 

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