Q. 問いの立て方がわかりません。

レポートにおいても論文においても、適切な問い(RQ、リサーチ・クエスチョンとも呼ばれます)を立てるのが一番重要と言っても過言ではありません。
WRCでも、「問いが立てられない」という相談をよく受けます。
興味のあるトピックが定まっても、そこからRQに落とし込むにはいろいろな方法があります。例えば・・・

1.複数の文献を参照し対立させる
「AとBの結論(意見)はどちらが妥当か」
– Aがより妥当である
– Bがより妥当である
– AとBどちらもダメ
– AとBの意見対立の原因は~そのものについてではなく、それ以外の点にある
– AとBは~の観点からすると実は同じことを言っている
– 実はAかBかという問題ではないのではないか

2.別の場合に当てはまるかどうかを検討する
– ある方法や理論が別の場合でも適用可能か
– 適応可能でない場合、どのような軸(地域、時代、人など)なら当てはまるか

あるいは、そもそもトピックが定まっていない場合もあります。
例えば、「自由に論ぜよ」と言われたらどうすれば良いでしょう。
「自由に論じる」とは、「自分で問いを立てる」という意味です。

3.客観的な根拠に基づく共有できる議論であることを前提として問いを立てる
– 問いを立てるために必要なこと:疑問を抱くこと
– 日々の生活で「なぜ?」の訓練をする:興味を持ったモノ、コトをそのままにしない
– 講義中、読書中に「なぜ?」を見つける
– 「なぜ?」感覚を磨くための下調べをする
  ・ 文献を読まずに自分の意見だけ⇒レポートではない
  ・ 「当たり前」に囚われないために知識を増やそう
  ・ いきなり専門性の高い論文や専門書に挑まない

人によって問いの立て方も違います。様々な方法を試して自分に向いたやり方が見つかれば、トピックを変えることで応用も効きやすくなります。

(伊藤)

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